L(I)FE
Sneakerwolf
この度、i GALLERY OSAKA では、Sneakerwolf の個展「L(I)FE」を開催致します。
「L(I)FE」
Sneakerwolf の作品は、日本の独自性を際立たせ、特にその「Kanji-Graphy/カンジグラフィ」シリーズは、江戶文字の美意識と⻄洋の影響を見事に融合させた、独自の芸術的言語を提示しています。このコレクションは、江戶時代の文化的遺産を現代の視点から再構築し、グラフィティアートやポップアートの手法を通じて、新たな美的体験を提供しています。また、彼は、ジェンダーや言語、物質といった概念の固定化や先入観から解放されたアプローチを追求しており、社会に存在する抽象的な障壁や心理的な障壁を打ち破ることを志向しています。
今回のテーマ、「L(I)FE」は、言葉の錯綜から得た深遠なる洞察に基づくものです。「I (アイ)」の存在しない領域に潜む深層心理や、「愛」の虚空を探求し、鑑賞者の心に深く訴えかける作品の展示になっております。また、弊廊、i GALLERY OSAKA における「i」は、個体のアイデンティティや存在意義を象徴し、 今回、彼が模索する個々の複雑な内面を浮き彫りにした「アイ」に通ずるものを感じております。
大阪は古来から日本の文化と経済の中心地の一つとして栄え、その独自の文化や芸術シーンが育まれてきました。同時に、江戶文字は日本の歴史や文化の一部であり、大阪との関わりも深く、この展示を通してそのつながりもより身近に感じていただけるかと思います。
異なる文化や視点が交わる Sneakewolf の “遊び” を心ゆくまでご堪能ください。
本展のテーマは、L(I)FEです。
僕が作る LIFE のアートワークは、” I ” がありません。” I (私) または I (愛) がない “、つまり、” I “がないと生活にならないという言葉遊びになっています。これは僕自身が 世の中に I がないなぁと感じることが多くなったことに由来しています。この作品を通して、皆んなの心のスイッチを押すきっかけになることを願って作ったアートワークです。 このアートワーク LIFE をメインに、複数のキャンバスを組み合わせた Combined canvas や、僕が考案した新しい描画方法 Particle painting による新作を製作しました。ーSneakerwolf
◆◆ Exhibition Information◆◆
◆ Gallery
i GALLERY OSAKA
“i GALLERY OSAKA(アイ ギャラリー大阪)”は、せんば⼼斎橋筋商店街内の現代アートギャラリーです。「船場」として知られるこの街は、⼤坂城築城のため⼤坂城下に開発され、商⼈の街としても⼤変歴史があります。i GALLERY OSAKAは、ストリートカルチャーを起源としたアーバン/ロウブロウ/ポップアート/写真など幅広いアートを発信していきます。商店街の中にある真新しいビルから⽣まれる異空間スペースの内装の設計は、関祐介⽒が担当しました。伽藍とした空間に異物を造り込み、ストリートの経年劣化・変化をも楽しむことがコンセプトです。ロゴデザインは、ストリートのカルチャーにも精通するアーティストEric Elms⽒が担当しました。コンセプトとして“コンテナ”がテーマになっております。ギャラリーというのは本来、展⽰の内容や訪れる⼈達で形が変わってくると考えています。特にこのギャラリーの具体的なデザインは、作品を展示するスペースの中で、独立した形が設計されています。i GALLERY OSAKAの(i)が中央のコンテナとし、{}と[]を組み合わせ、2 つのコンテナのシンボルを使うことで、他のさまざまな情報を含むモジュールシステムを表現しています。
住所: 〒542-0081 大阪府大阪市中央区南船場 3-8-14 ACN 心斎橋 Garden 1F
電話番号: 06-4708-7065
開廊時間: 12:00 – 19:00 (定休日:火曜日)
入場料:無料
アクセス: 心斎橋駅より徒歩 5 分
Instagram:@igallery_osaka
◆ Biography
Sneaker
17世紀の江戶時代を発祥とする、提灯、火消し半纏や祭り、仕事半纏、千社 札などに見られる、書をディフォルメすることで生まれた伝統的な図案文字 “江 戶文字”。 これらの⻄洋からの影響を受けていない江戶庶⺠の美的感覚によって構築され た、これら文字文化の芸術的価値を、世界で最初となる日本オリジナルのグラフ ィティ(ストリート)アートとして位置付け、アルファベットを漢字のパーツとして構 築したオリジナルの江戶文字を、グラフィティアートやポップアートなどのテクスチャー を用い表現した唯一無二の<Kanji-Graphy/カンジグラフィ)シリーズ作品で 人気を獲得し、NIKE、ASICS、Supreme、BAPE、FCRB などのブランドとの コラボレーションやアートワーク提供も行なってきました。 近年では、江戶文字の構造を、 現代のアニメカルチャーにおけるスーパーデ ィフォルメと関連付け、 “Super Deformism” スーパーディフォニスム と 名付けた芸術理論を元に、 ワード作品の他、ブラシストロークなどの抽象 作品、キャラクターなどの具象作品にその理論を拡張しています。
また、全ての活動を通し、英語と漢字、ハイカルチャーとローカルチャーなど異 なる2つの要素を共存させることで、固定概念や先入観などといった心理 的な境界線を曖昧にすることをテーマに創作活動を行なっています。
Homepage: http://www.sneakerwolf.com
Instagram: https://www.instagram.com/sneakerwolf/