
– NEW RELEASE –
The Smashing Machine (Original Motion Picture Soundtrack)
Nala Sinephro
Nala Sinephro press shot by Kris Tofjan
ジャズの感性、ハープとモジュラー・シンセが奏でる瞑想的なサウンド、そしてフォーク音楽やフィールドレコーディングを融合させた独特の世界観で、広く賞賛を集める作曲家ナラ・シネフロが、自身の初となるサウンドトラック作品『The Smashing Machine (Original Motion Picture Soundtrack)』を〈Warp〉よりリリースすることを発表し、リード・トラック「Grand Prix」を解禁した。アメリカでの映画公開に合わせて10月3日 (金) よりデジタル/ストリーミング配信がスタートし、12月12日 (金) には国内盤CDが先行発売、追って輸入盤CDとLPが1月23日 (金) に発売される。
映画『The Smashing Machine』は、ベニー・サフディが監督を務め、“ザ・ロック”ことドウェイン・ジョンソンが主演。伝説的な総合格闘技 & UFCファイター、マーク・ケアーの生涯を描いたA24の最新作だ。
Grand Prix – The Smashing Machine (Original Motion Picture Soundtrack)
『The Smashing Machine (Original Motion Picture Soundtrack)』は、作曲・プロデュース・編曲・ミックス・マスタリングに至るまで、すべてをナラ・シネフロ自身が担当。ロンドンで行われたレコーディングには監督のベニー・サフディも立ち会い、ジェイムス・モリソン (sax)、ヌバイア・ガルシア (sax/fl)、モーガン・シンプソン (ds)、シーラ・モーリス・グレイ (hr)、ライル・バートン (syn)、マーク・モリソン (g)、ドウェイン・キルヴィントン (syn-bs)、そして『Endlessness』でも弦楽を提供したロンドンの若手音楽家からなるオーケストレイトなど、彼女の常連コラボレーターたちが参加。
瞑想的で空間的、そして広大なナラの音楽は、一見レスラーの物語には矛盾して映るかもしれない。だが彼女はその物語に深く共鳴し、内に潜む柔らかさや感情を掬い取っている。ペダル・ハルモニウムはレスラーたちの重量感を映し出し、上昇するシンセ・スライドは恐怖や痛み、依存の緊張感を描き出す。中でも「KO」では、シンセが超自然的な悲鳴を呼び起こし、不安を極限まで高めている。サウンドトラック全体はナラらしい広がりと温もり、美しいストリングス、抑制されたテーマ、悠然としたハープを湛えつつも、敗北の恐怖、依存、脆さ、痛み、火山のような人間関係、プレッシャー、そして恍惚といった映画のテーマに合わせて一層研ぎ澄まされている。
ナラ・シネフロの瞑想的で空気のように漂う音楽は、一見レスラーの物語には矛盾して映るかもしれない。だが彼女はマーク・ケアーの物語に深く共鳴し、彼女はその中に隠された柔らかさや感情を敏感に掬い取っていった。作品全体はナラ・シネフロらしい広がりと温もり、美しいストリングス、抑制されたテーマ、悠然としたハープを湛えつつも、敗北の恐怖、依存、脆さ、痛み、火山のような人間関係、プレッシャー、そして恍惚といった映画のテーマに合わせて一層研ぎ澄まされている。その一例として、タイトル曲では、モーガン・シンプソンとナトシェット・ワキリという二人の凄腕ドラマーが、実際の格闘シーンに合わせて演奏し、まるで自らが戦っているかのように鋭く俊敏で攻撃的なプレイを披露。スネアは打撃、地鳴りのようなキックは高鳴る心臓を思わせる演奏を繰り広げている。
A24製作による映画『The Smashing Machine』は、格闘家マーク・ケアーの実話を描いた作品で、主演はドウェイン・ジョンソンとアカデミー賞ノミネート俳優のエミリー・ブラント。第82回ヴェネツィア国際映画祭でワールドプレミア上映され、15分間に及ぶスタンディングオベーションを受け、ベニー・サフディ監督が銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞した。
ナラ・シネフロにとって初の映画音楽作品となる『The Smashing Machine (Original Motion Picture Soundtrack)』は、昨年リリースされ大きな賞賛を浴びた2ndアルバム『Endlessness』に続く待望の新作となる。『Endlessness』はThe Guardianの「Best Contemporary Albums of 2024」で2位に選出されたほか、Crack (3位)、Pitchfork (5位)、The Line of Best Fit(6位)、Resident Advisor、DJ、Loud and Quiet をはじめとする数多くの年間ベストリストにも名を連ねた。
『The Smashing Machine (Original Motion Picture Soundtrack)』は、10月3日 (金) よりデジタル/ストリーミング配信がスタート。12月12日 (金) には国内盤CD (解説書付) が先行発売、来年1月23日 (金) に輸入盤CDとLPが発売され、数量限定の日本語帯付き仕様LP (解説書付)も発売される。


◆◆ Release Information ◆◆

ARTIST : Nala Sinephro
TITLE : The Smashing Machine (Original Motion Picture Soundtrack)
RELEASE DATE : 2025/12/12
LABEL : BEAT RECORDS / Warp Records
◆ Artist’s Profile
Nala Sinephro|ナラ・シネフロ
ロンドンを拠点とするベルギー出身の実験的ジャズミュージシャン。彼女は主にペダルハープ、モジュラーシンセサイザー、キーボード、ピアノを演奏するアンビエントジャズ作品で最もよく知られ、ジャズやフォークからフィールドレコーディングまでを融合させた独自の瞑想的なサウンドで、世界的な注目を集めている若き異才。
Instagram : @nalasinephro