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THE BEST GIGS OF 2024
– 2024年度本当に最高だったライブ –
あっという間に2024年が終わり、今年も沢山のライブに行かせていただきました。おかげさまで日々がとっても潤っていたわけですが、そんな充実した2024年に行われたライブから、悩みに悩みまくって極上だったライブを10公演ピックアップ。
1. Janet Jackson w/TLC ー TOGETHER AGAIN [ 2024.03.20 ]
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80-90s R&Bブームが自分に丁度再来していた頃、元祖ポップクイーンJanet Jacksonに加えて、ゲストアクトがTLCという豪華来日公演の情報が舞い込んだ。値段なんか見ずに即決でチケットを購入。遂にレジェンド達を直接見る機会が来るなんて…!と、もう今後いつ見られるかわからない神公演に、心を踊らせながら開演を1人で待った。TLCのパフォーマンスで幕が開け、会場は総立ちの前後隣のおばさま、おじさまも爆踊り。なんていう踊りやすい環境…!と思いながら、私もノリノリで踊る。続く”Creep”、”No Scurubs”、”Watarfalls”で会場は十分に温まったところ、遂にギラッギラのボディスーツに身を包んだJanetが登場!ダンスナンバーで年齢を感じさせないキレッキレのパフォーマンスを披露するJanetはカッコ良すぎたし、マイクを観客に向け”Again”を皆に絶対歌わせたいJanetと、絶対に歌えない日本人観客の矛盾も面白かった。途中今は亡きMichael Jacksonの”Scream”を挟み、ツアータイトルの”Togeter Again”で締めくくり。本当に感無量でした。泣
Janet Jackson – Togeter Again
2. Puma Blue ー ASIA TOUR [ 2024.03.28 ]
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2023年にリリースされたアルバム”Holy Waters”も最高の仕上がりだったPuma Blueの来日公演。実はこの公演の時は、2月にリリースされたRoyel Otisの新譜の余韻から、インディ・ポップのブームが自分に訪れていた。今の気分とは違うかもな〜と思っていたけれど、そんな考えは一瞬で払拭されるほどに、完全にJacobの波に飲まれた。この公演のオープニングアクトはロンドンとベルリンを拠点に活動するアーティスト、DwellerによるDJだった。彼のことはこの公演で初めて知ったけれど、これがまたVJ含めて最高。ここ最近の彼に関するトピックとしては、今年10月にリリースされたblack midiのフロントマン、Geordie Greepのアルバム”The New Sound”の収録曲にも参加しており、一際注目を浴びている。Dwellerの演奏が終わり、登場からとんでもない色気を放つPuma Blue。観客の歓声と共に”Falling Down”で幕が開けた。”Hounds”のサックスの音色が会場全体に響き渡り、一気にブルージーな雰囲気が広がる。そして、マイペースに淡々と演奏をこなすJacobの消えてしまいそうなくらいに儚く、優しく甘い歌声が会場一体を包む。一番大好きな曲”Want Me”を歌ってくれた時は心に沁みすぎて涙がちょちょぎれた。ちなみにこの曲はAlice Phoebie Louもカバーしているので是非聴いてみてほしい…!このライブが終わった後は本当に抜け殻だった…。
Puma Blue – Want Me
3. bar italia -Tokyo 2024 [ 2024.05.29 ]
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海外インディーバンドの初来日にしては、強気なチケット価格と会場設定なんじゃないか?!と勝手に思っていたけれど、完全ソールドアウトで迎えた当公演。ミステリアスなイメージが強い彼らの全貌を、日本で直接見られる日が来るのは想像よりも早かった。メンバーの衣装がめちゃくちゃオシャレだったが、その中でも一際目立っていたのは、背中が大きく開いたシックなセットアップを着たボーカルのニーナ・クリスタンテ。あの衣装はニーナだから着れる。そして、すこぶる似合う。鍛えぬかれた美しい背中を見せながら、妖艶にくるくると踊り、歌うニーナ氏。そのパフォーマンスにも思わず見惚れてしまうほどに、ホントに綺麗だった…。”twist”で揺れながらタンバリンを叩くニーナの姿を見て、タンバリンってこんなにオシャレな楽器だったっけ…と、カラオケでしかタンバリンを演奏したことがない私は思った。そして、ギターボーカルのジェズミとサムが歌う時間は、ほぼダンシングニーナタイムだった。”worlds greatest emoter”で、爽快なギターサウンドに会場の熱を乗せ、最終の盛り上がりを見せて幕が閉じた。視覚的にも衝撃的な場面が多かったライブだったが、私の中でbar italiaの印象が劇的に変わった公演だったように思う。
bar Italia – worlds greatest emoter
4. King Krule ー FUJI ROCK FESTIVAL 2024 [ 2024.07.26 ]
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今でも思い返すと夢のように思うコチラの公演。私の中でダントツトップに君臨し続けるKing KruleことArchie Marshall。今までの人生でアーティストに対して”尊い…!”というアイドル目線の感情が湧いたことがなかったのだけれど、彼を目の前にしてそうなる感覚が初めてわかった。震えた、マジで。海外公演も即日ソールドアウト、日本ではギャラが高くて呼べないのでは…と噂されていたので、この先数年は見れないだろうなぁ、と思っていた矢先、こんなに早くそのタイミングが来るとは。MVも含めて私が一番好きな曲”A Lizard State”はフジの尺だし、セトリに入っていないだろうと思ったけれど、そのまさか、その前奏が流れた。震えに震えた、マジで。ライブ版の”Dum Surfer”、”Time For Slurp”も、皆で大合唱”Easy Easy”も、バンドメンバーのサックス奏者 Ignacio Salvadoresが踊り狂う”Airport Antenatal Airport”も全てが最高だった。過去一自分が発狂していた瞬間に違いないし、自分の内なるオタクが出現した時でもあった。貴重な時間と、フジに来てくれてありがとうArchie!(T T)
King Krule – A Lizard State
5. 思い出野郎Aチーム ー SOUL PICNIC 2024 [ 2024.08.11 ]
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毎年恒例!!必須ライブだよ!!って感じの思い出野郎Aチーム。(以下OYAT。) OYATのライブはフロアにバリアフリースペースが設けられていたり、ライブ中に手話で歌詞を通訳してくれるメンバーがステージに立っていたりと、本当に優しい優しいあったかい空間。”アホな友達”という曲ではその手話を使いながら、ライブ会場のお客さん皆で踊ったりする。そして、ライブハウスではかなり稀だけれども、小さい子供を連れてファミリーで来ているお客さんが沢山いる。小さい子供も、お仕事帰りのおじさまも、皆一緒に大合唱しながら踊る。私も一緒に来たパートナーと時に顔を見合わせながら、フレーズを一緒に口ずさみながら、笑い合いながら沢山踊った。OYATのライブは圧倒的楽しい!和やかで楽しい空間の中で、時には譲り合いながら、私たちも自然と優しくなれる。こんなに会場が優しさに溢れたライブは他にない!!来年もソウルピクニックります!
思い出野郎Aチーム – ダンスに間に合う
6. YOUNG FATHERS ー SONIC MANIA 2024 [ 2024.08.16 ]
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SONIC MANIAで一番楽しみにしていたアクト。来日前からYouTube上でKEXPやTiny Deskのライブパフォーマンスをちょこちょこ見ていたのだけれど、生ライブヤバそう…と期待を膨らませていた。ライブ開始早々2曲目でお気に入り曲”GET UP”が流れ、沢山踊り跳ねた。曲の間奏ではハンズクラップに折り重なるパーカッションとドラムの細かいリズムが本当に最高で、思うままにさらに踊り跳ねた。”Rain or Shine”が終わり、コールアンドレスポンスを観客に煽るボーカルのGraham。その後もOhhhhhとシャウトし、観客の反応が薄いことに不服そうに首を傾げるGraham。そんな日本人観客特有のライブ羞恥心を跳ね返すかのように、”Old Rock n Roll”が始まった。めちゃくちゃカッコよかった。Young Fathersは声質の違ったトリプルボーカルに加えて、ドラマーのダイナミックな演奏(特に”Drum”の時の動きは本当に最高)も、ゴスペルコーラス姐さん方のダンスパフォーマンスも本当に最高。ワンマン来て欲しいアーティストトップ3には入るほどに良かったので、切実にワンマン熱望です!!
Young Fathers – GET UP
7. the hatch ー “vie vie” [ 2024.09.13 ]
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新メンバーのそうちゃんこと、そういちろうさんがパーカス・シンセとして加入し、”Gang of five”の新体制で初ライブを迎えたthe hatch。このライブの感想は第一声、笑ってしまった。圧倒されすぎて。そういちろうさんは、ほんの数ヶ月前に楽器を触り始めたらしく、ほぼ楽器の演奏経験ゼロからのスタートに加え、短期間での鬼練で今回の初舞台に臨んだらしい。その彼のポテンシャルが本当にエグすぎた。初舞台だとは思えない演奏と佇まい、そして、その初舞台がWWWになるなんてことあるんだ…と思ってしまうようなありえない光景だった。みどりさんのシャウトで、より熱気が高まる会場にメンバー5人が奏でる息ピッタリなメロディーが巡る。何より本人達が時折り顔を見合わせながら、満面の笑みで楽しんでいることがより良い…。日本のインディーシーンで類い稀な楽曲センスと、突出したライブパフォーマンスを行うthe hatchが、新体制が始まった今、これからどんな旋風を巻き起こしてくれるのかが楽しみで仕方ない!P.S 毎回各ライブのフライヤーのアートワークが良すぎてグッズ化熱望しています✴︎
the hatch – 恐竜は俺の祖先
8. Jamie xx - In Waves Tour [ 2024.11.27 ]
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記憶に新しいこのライブは、目視で確認できるか微妙な距離感の終始豆粒Jamieでお送りされていたけれど、姿が見えなくても圧倒的フロアを沸かせていたJamie xxの存在をフルに音で感じていた。とは言うものの、私も音楽に身を任せ、かなり上がっていたので記憶がうろ覚えのところもチラホラあり、言語化が難しいのが本音なのだけど…笑 In Waves Tourということでガッツリアルバム曲に順序よく則ったセトリかなと思っていたけれど、そんな期待をいい意味で裏切ってくるのが我らのJamie。セトリは新旧問わずの楽曲から成り立ち、挟むアドリブで容易にビートを組む場面も流石すぎて恐れ入ります…としか言いようがない。観客を焦らしに焦らして、”LET’S DO IT AGAIN”で会場の熱がピークになった気がした。その後続く”Life”から、「全観客待望の」とも言える私の大好きなHoney Dijon様とのアルバム曲”Baddy On The Floor”が流れたところでフロアに大大大歓声が湧き上がった。締めのLed Zeppelinの”Whole Lotta Love”でフロアのおじさま達が血湧き踊り大歓喜してる姿がまた良かったな…。あんなにフロアを沸かせられたらさぞ気持ちいいことだろうな…DJは奥が深い…。
Jamie xx – Baddy On The Floor
9. maya ongaku ー Electronic Phantoms [ 2024.12.15 ]
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忙しない師走半ば、心も身体もまあまあ満身創痍な中で訪れたmaya ongakuのライブ。新しいEPの音源から既に最高な流れ〜と思っていたけれど、mayaのライブがやや久方振りの私にとってはニューmaya ongakuを感じた。完璧なVJ、レーザー・照明、映像。maya ongakuと親交が深いメンバーで作り上げられた圧巻の空間。各曲のコンセプチュアルなVJに加えて、フロアに焚かれたスモークの動向を捉えるような照明の動きや、目まぐるしく会場に放たれるレーザー。視覚的にも完璧なライブだった。そして、様々な楽器を巧みに扱うメンバーのマルチプレイヤーさにも圧倒された。特にイケダさんが奏でるサックスのソロパートは本当に神秘的で、自分の中の色々なものが払拭されていった。そんな堂々たるパフォーマンスの雰囲気とは打って変わって、ソノダさんの可愛らしく丁寧なMCではとても和やかな時間が流れていた。ライブに携わってくれたメンバーや来場した観客に対しての感謝の気持ちや、音楽に対する真摯な思いが伝わってきて、私も謙虚な姿勢を忘れずに、もっともっと頑張らねば…!と奮い立たせられた。これからもmaya ongakuの楽曲と飛躍が楽しみ!いつか待望のLIQUIDROOMの舞台で✴︎
maya ongaku – Iyo no Hito
10. OGRE YOU ASSHOLE ー 自然とコンピューター [ 2024.12.21 ]
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8月のOGRE YOU ASSHOLEの公演ではかなり不完全燃焼だったため、12月のリベンジOGRE。これに来ないと一年を締め括れないよね、な年末必須のライブ。OGREのライブは初めから良いなんてことはわかっている。けれども、何故前回の公演が不完全燃焼だったかというと、同じく会場はLIQUIDROOMだったのだけれども、フルキャパすぎて冗談抜きに私の顔の前に、前列の人の後頭部が来るくらいの距離感だったからだ。酸素が薄い会場で、ほぼ硬直状態のままライブを見ることになり大後悔。そんな前回の反省もあり、今回はちゃんと踊れるスペースを確保してライブに臨んだ。やっぱりコレコレ、躍れるスペースがあってこそのOGREだよね、と思いながら羞恥心フル無視で踊る。”君よりも君らしい”、”偶然生まれた”などの新譜の音源も勿論よかったけれど、やっぱりOGREは素晴らしい人力テクノによって生み出されるその「生音」を、直接肌で感じてなんぼ!のバンドに間違いない。ライブの良さとはこういうことなんだと、毎回感じさせてくれるOGRE YOU ASSHOLE。来年の周年イベント等にも期待大!
OGRE YOU ASSHOLE – 君よりも君らしい
今年は思いがけずの来日公演も多く、最高なライブばかりでしたが、思い残すことと言えばNala SinephroとNilüfer Yanyaのライブに行けなかったことです。
皆さま体調にはお気をつけて、良い年をお過ごしください!来年もshiv.MaAをよろしくお願いいたします✴︎
shiv.MaA 木村