
– Exhibition Information –
mapocy
∈Y∋ Solo Exhibition
宮下パークのSAIにて、2025年10月9日(木)から29日(水)までの期間、1980年代から現在に至るまで、音楽・パフォーマンス・思想・映像・ビジュアルアートといった枠にとらわれない多様な表現を通じて、数々の伝説を築き、世界的なアートおよびアンダーグラウンド・シーンに多大な影響を与え続けるアーティスト、∈Y∋(ボアダムス)による展覧会が開催される。
∈Y∋は1986年に伝説的バンド「BOREDOMS(ボアダムス)」を結成。ニルヴァーナのオープニングアクトやソニック・ユースとの共演を機にアメリカへ進出し、世界のアンダーグラウンド音楽シーンで確固たる地位を築いてきた。その後もボアダムスの中心メンバーとして実験的なパフォーマンスを展開し、2007年にはニューヨークで77人のドラマーによる「77 BOA DRUM」、2008年にはロサンゼルスで「88 BOA DRUM」を開催。昨年、2024年には荒川で200人のシンバラーと共演する「Arv100」を開催するなど、音楽表現の可能性を大きく拡張させてきた。2021年には新プロジェクト「FINALBY( )」を始動。映像・音・ヴィジュアル空間を一体化させた、新たな表現ステージに挑んで多くの反響を呼んだ。
また、∈Y∋は音楽活動にとどまらず、ビジュアルアーティストとしても活躍。1990年代以降、数多くのアートワークを発表し、SAIでの展覧会は、2019年「レコーン」BLOCK HOUSE、2023年「UNATAMITLE」HARUKAITO by islandに続くものとなる。
音、パフォーマンス、アートワークを通して、私たちの目の前に広がる世界には多元的なものの捉え方がある事を提示し続けてきた∈Y∋だが、今回の展覧会では、「合板(コンパネ)」の規格色である緑と黄色をメディアとして用い、セル・オートマトンのオートマタ理論から着想を得た新たな世界が現れる。LED、シンバル、大型木枠(ポップコーン)などを用いた空間インスタレーションでは、物質・音・光が相互に関係し、時間、連動、状態といった概念が複雑に絡み合う。それはまるで曼荼羅のように多層的で、新たにそこに広がる世界を感じることになるだろう。
◆◆ Exhibition Information ◆◆
∈Y∋ solo exhibition
“mapocy”
@SAI
2025.10.9 Thu – 10.29 Wed
11:00 – 20:00
OPENING RECEPTION: 2025.10.8 Wed
18:00-20:00
Supported by
HARUKAITO by island
COSMIC LAB
◆ Venue
SAI | サイ
SAIは渋谷の中心に位置するMIYASHITA PARK内にあるアートギャラリー。 2020年に開廊して以来、時代やジャンル、1つの方向性に捉われず国内外のアーティストを紹介してきました。 多くの人が行き交う複合施設内という特異な立地を活かし、アートのあり方とその可能性を広げていく場として、様々な方に開かれたギャラリーを目指します。
住所 : 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前 6-20-10 Miyashita Park South 3F
営業時間:11:00-20:00
入場料 : 無料
Instagram : @sai_miyashita
◆ Artist Profile
∈Y∋|アイ
1986年「BOREDOMS」結成。ソニック・ユース、ニルバーナなどと欧米各国のツアー。2007年にはニューヨークで77名のドラマーとともに「77 BOA DRUM」、2008年にはロサンゼルスで「88 BOA DRUM」を開催。個人名義では、大友良英のユニット「GROUND ZERO」に参加したほか、ジョン・ゾーン、ビル・ラズウェルなど多数のアーティストと精力的に共演、DJとしても活躍。2021年映像とセンサーによる新プロジェクトFINALBY( )を始動、2025年7月大阪、美園ユニバースの70年の幕を閉じる最終ライブを務める。
アート活動では、BECKの『Midnite Vultures』(1999年)のジャケット・イラスト制作で知られるほか、『NANOO』(1996年)、『ONGALOO』(2006年)などの画集を出版、P.S.1など世界各地の展覧会にも参加。大竹伸朗とのユニット「PUZZLE PUNKS」としても活動している。2019年「パレルゴン:1980年代、90年代の日本の美術」Blum&Poeに参加。主な個展として、2019年「レコーン」BLOCK HOUSE、「UNATAMITLE」HARUKAITO by island、東京など。
Instagram : @eye.boredoms
