
– NEW RELEASE –
Portal
Fine
コペンハーゲンを拠点に活動し、注目を集めるアーティストFineが、新曲「Portal」をデンマークの気鋭レーベルEschoからリリースした。今作は、シングル「I Could」や「Run」に続き3曲目のシングルリリースとなった。「Portal」は、重厚かつ落ち着きのあるベースと残響するギターが宙に伸びていくようなサウンドから始まり、スローモーションで呼吸しているかのように彼女の柔らかな歌声が重なる。
甘く、優しい、神秘的な彼女のヴォーカルが楽曲の中心に位置し、サウンドには高湿度の空気とその中で静けさが感じられ、リスナーを幻想的な森の空き地に足を踏み入れたかのような感覚にさせるようだ。
Fine – Portal
今作で彼女は、「私を大切に抱いてくれた?私のことを大切に思ってくれた?」と、憧れと自責の念を歌い上げる。まるで、失恋後の静かな瞬間への問いかけを思わせるようで、非常に直接的かつ、隠すことのない痛烈な思いがこの歌詞から感じられる。その後も「出口はないのかもしれない、音もなく震えている、それでも真実は大きく鳴り響いている」と彼女が訴えかけるとき、その言葉は楽器のまばらなアレンジに対して、より重く響き、楽曲全体により深みを与えている。
この楽曲は、そびえ立つようなクライマックスに向かうわけでもなく、変わった楽器編成で圧倒するわけでもない。 その代わりに、余韻を残し、 彼女の声のリバーブとメロディーの疎密さが、この曲を親密でありながらも謎めく別世界のように感じさせている。そして、とても儚く、捉えどころがない。何がこの曲にこれほどの魅力をもたらしているのかは、決定的なものはわからない。けれども、その曖昧さがこの曲の魅力なのかもしれない。
◆◆ Release Information ◆◆

ARTIST : Fine
TITLE : Portal
RELEASE DATE : Out Now
LABEL : Escho
◆ Artist Biography
Fine|ファイン
コペンハーゲンのシーン出身のシンガーソングライター兼プロデューサー。アイスエイジのフロントマン、エリアス・ルンネンフェルトのソロアルバム “Speak Daggers “に参加。2024年、フル・アルバム『Rocky Top Ballads』でデビューを飾った。 2025年、単発シングルの “I Could “と “Run “をリリース。
Instagram : @fineglindvad